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秋田犬のブリーダーとの対談 (Japanese Akita inu's Breeder) [Dog Breeding]

実は昨年、「ディスカバードッグ(Discover Dogs)」というイベントに参加していました。

このイベントは、ロンドンで行われるプチクラフツの様なものです。
全国各地から多くの犬種が参加するだけでなく、アジリティやドッグダンスなどの大会も開かれる大きなイベントです。

そこで出逢ったトップブリーダーMathewに、今回はインタビューも兼ねてお宅訪問させてもらいました。

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居間でリラックスして寝ているTeasel

写真にもあるように、Mathewは先代の柴犬も含め日本犬が好きです
現在は秋田犬のブリーダーかつ、競技会の審判員、勿論ハンドラーとしても活躍しています。

昼の11時から夕方の6時まで7時間。秋田犬について、ドッグトレーニングについて、クラフツの審査について、綺麗な秋田犬について、本来の秋田犬について、アメリカの秋田犬について…。

秋田には行ったこともありませんし、日本で秋田犬はあまり見かけないですが、今日一日で秋田犬マニアになった気がします。

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左からOakieとMathew

元々、大型犬が好きな僕は秋田犬にも好感が持てます

お宅にお邪魔した始めの方は、それこそ「誰だ誰だ」「俺だ俺だ」「遊べ遊べ」「なんかくれくれ」と忙しく興奮していましたが、Mathewと仲良さそうに話しているのを見たせいか、その後は落ち着いて最初の写真のように周りに寝転がっていました。

実は今回の目的は、ブリーダーという人たちが普段どういう生活をしているのか聞きたかったのとブリーダーの考え方やトレーニング方法について議論したかったからなのです。

勿論、ブリーダー個々によって考え方は違いますが、クラフツでも賞を受賞するレベルの人の話を直接聞ける機会など滅多に無いので、半日ですがとても楽しんで過ごせました。

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慣れてきたところで写真を1つ 慣れすぎて舐められました

秋田犬は所謂マタギが使っていた犬。大型で熊にも恐れず立ち向かえるようにブリードされている事から、ドーベルマンやロットワイラーなどと同じく、しっかり関係を飼い主と築けなかった場合は大変な事になります。

実際に先日訪問しているBlue Cross Bromsgroveにも、秋田犬が引き取られた様でした。一般的に飼うのは難しい。やはり経験者の方が適しているのは否めない犬種だと言えます。

Mathewの愛犬OakieとTeaselは、まだ1歳とそれ未満のやんちゃ盛り。それでもしっかりトレーニングされているせいか、驚くほど従順で、彼らが如何に犬に対して時間と思いやりを費やしているかが伺えました

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Mathewが記録しているOakieとTeaselの成長日記

前にも書きましたが、ブルークロスで仕事をしていると辛くなる事が良くあります。それは、犬を救えている機関といえどもその姿は幸せな犬と人の形からは程遠いからなのです。

逆に言えば、そういった環境で働いているからこそ、今日の様な犬と人の強い絆と幸せそうな人と犬の形を見るとより一層感動します。

彼らは犬のことを深く理解しようと日々努めています

話を聞きながら、ケネルクラブが決定している「犬種に過剰要求されるレギュレーション」については家庭犬全ての幸せを願う僕としては疑問符でしたが、決して悪質なブリーダーではない。

犬のこと、特に秋田犬に関しては誰よりも詳しく何より愛している。そういった雰囲気を醸し出していました。

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クラフツなどの数々の大会での受賞暦

動物愛護団体はブリーダーに否定的です。ブリーダーが生産するから、引き取る犬も増えてしまう。これは事実です。

しかし、正しいブリーダーがその犬のことについて熱心に説く姿は、僕は正しいと感じました
その犬、犬種にあったトレーニング方法。エサのやり方。考え方。また、そういった技術を伝えていこうとしている意欲
この点は、僕のブリーダーという仕事に関してのイメージを大きく躍進させたと思います。

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MathewとSue Oakie・Teaselと僕 】 

やはり産官学連携ではないにしても、ブリーダーとトレーナー、そしてペットショップなどの連携が上手くマッチすれば、仕組みづくりが出来れば、より一層健全な犬社会作りが出来ると感じます。
「そう簡単ではないが、それは結論である。」と、改めて実感した1日でした。

秋田犬に関しての質問がある方は、お気軽にメール下さい。
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ボーダーママ

タイムリーに本日仕事場で横の店の人がいきなり、「ちょっと、ヘッチをみるべきよ」と言ってきました。「ヘッチ?」と最初わからなかったのですが、「そうよ、リチャードギアーの出てるヤツよ」と言われ、「ああ、ハチ公のアメリカ映画」と気づきました。
とてもじゃないけど見れません・・・その後、仕事中にもかかわらず、勝手にハチ公物語を思い出し(日本バージョン)、こっそり泣いてしまいました・・・それくらい、犬の話は苦手です・・・・・

秋田犬確かに日本ではあまり見かけなかったのに、アメリカでも人気のようで、こっちに来てからの方がよく見かけるし、そしてよく耳にします。

飼うのが難しい犬種に入るのですねぇ。知りませんでした。

ウチのボーダーも牧場を営むブリーダーさんから買い取ったものですが、クラフト(ツ?)レベルのブリーダーさんともなると、本当にものすごく手入れをされているのでしょうねぇ。
成長記録かぁ。

あ、でも、私も愚痴とか自分の悶々とした気持ちばかり書いてるだけのシリウス日記を書いてるから、やっぱり、基本、犬を本当に好きで買ってる人っていうのは、飼う目的が違うにしろ、原点となるところは同じなのかもしれませんね。(中には商売として、ただ飼育している方もいらっしゃると思うけど)。

犬が好き。

私は、ブリーダーさんに10ヶ月経った今でも、勝手にシリウスの成長した姿とかメールで送りつけ、成長過程を数ヶ月に一回近況報告しています。

ブリーダーさんもご丁寧に返事を下さり、時にアドバイスも下さいます。自分が生殖した子犬の中の一匹が元気で育っていると、喜んでいただいてたら嬉しいなぁ。

ちなみに、そのブリーダーさんは、オビのトレーニング方法とか何かおっしゃってました?

いや、行き詰まってまして( ̄▽ ̄;)
基本のオビは入ってると思うのですが、クラスとか行くと、飼い主に集中せず臭い嗅ぎに専念とかしちゃって( ̄▽ ̄;)

なんせ、トレーニング初心者でありながら、現役の牧羊犬を両親に持つ、超ハイパーで大型のオスのボーダー(1歳になりました)を飼っちゃったもんで( ̄▽ ̄;)

長々と、ごめんなさぁ~い。
by ボーダーママ (2010-03-29 09:56) 

あつ

秋田犬!!
近所の人が飼ってる☆☆

ただ、昔にミックが噛まれた事があるわ(>_<)
大事には至らんかったし、良かってんけど・・
飼うの難しいんやろなって思った( ̄ロ ̄;)

でも、ハチ公もそうやけど、飼い主への従順度合いは計りしれんからなぁ。

毎日イイ経験してるな(^m^)
by あつ (2010-03-29 10:13) 

ロビン&テリアガールズ

私も2006年のクラフツでオーナーハンドラーとして我が家の犬とエントリーしました。クラフツ会場内のDiscover Dogsでも過去に2度アンバサダーとしてお手伝いさせて頂きました。

2008年にBBCがRSPCAとタックを組み、KCのInbreedingについてテレビで論議が交わされたのは記憶に新しいかと思います(これを機にBBCとRSPCAはクラフツのスポンサーを降りました)。

クラフツへのクオリファイを獲得するがために無理なブリーディング/Inbreedingを繰り返した結果生まれたキャバリアは脊髄空洞症(スカルより脳が大きく発達)と診断され、同じ場所をくるくる回ったり、痛みでギャンギャン泣き叫びながらのたまう姿がテレビで映ったときは居た堪れなくなりました。

ただ、これだけは知っていただきたいのですが、今回拓也さんがご訪問された秋田のブリーダーさん同様、私が知っている交流のあるブリーダーさん方は、皆さん一生懸命そのブリードのために熱心に研究を重ね、スタンダードを目指してブリーディングされてらっしゃるということです。

Inbreedingをしないことはもちろんのこと、牝犬しか家に置かない(牡犬がいるとInbreedingの可能性が高くなる為ですね)、3代前まで遺伝子疾患がないか調べてから(DNA検査、血液検査)ブリーディングをする、、、など、本当にそのブリードを純粋に好きではないとできない努力をしてらっしゃるブリーダーさんがいることも忘れてほしくありません。

BBCとRSPCAが取り上げたようなブリーダーは商業用のブリーダーであって本物のブリーダーではないと私は思っています。私の知ってるブリーダーさん方は、このニュースで自分たちも同じように思われているのかと思うと悲しくて堪らない、今までの努力が全て水の泡と仰ってました。

「動物愛護団体はブリーダーに否定的です。ブリーダーが生産するから、引き取る犬も増えてしまう。これは事実です。」

確かにレスキュー団体の立場から見ればその通りだと思います。日本も全く同じですよね。

私はこちらで犬を迎えるまで2年という月日を費やしました。ブリーダーさんがなかなかパピーを譲ってくれなかったからです。それまで沢山の電話インタビュー、何度も会って信頼関係が取れたあと、やっと譲っていただきました。

このように犬を家族として迎え入れるまで時間が掛かれば掛かるほど、もっともっともっとその犬を大切にしようと思えるはずです。私もその一人でした。真のブリーダーと呼べる譲る側も、しっかりパピーのNew Homeを見極めれば、不幸になる犬は減少されると私は思ってます。

現に私の飼っているブリードのレスキューは毎年ゼロです。絶滅危惧種の一種なので確かに数が少ないのは事実ですが、ブリーダーさんがとてもストリクトにコントロールされてらっしゃるので、他のブリードもこのようなブリーダーさん方で守られれば良いなと願ってやみません。

イギリスのクラフツで活躍されてるブリーダーさんの中にも、コマーシャライズしてない、素朴で素晴らしいブリーダーさんがいることがわかって貰えれたら嬉しいですね。

長々と失礼しました。
by ロビン&テリアガールズ (2010-03-29 12:38) 

ニッス

Oh!!Hachi!!

by ニッス (2010-03-29 18:42) 

takuyashimomura

ボーダーママさん

いつもしっかりとしたコメント頂きまして本当に有難う御座います。
結構考えさせられる事もあり、参考になります。

彼らもオビーディエンスに関しては、強く討論してくれましたね。
イギリスでもシーザー・ミランは有名ですが、彼らはそのTVや本などを結構参考にしているようでした。
秋田犬やハスキーなどの仕事犬は、まだまだパックという要素が強いのかもしれませんね。

ブルークロスでも、他の愛玩犬に比べれば(チワワ・テリアなど)活動的な犬が多く、飼い主に関係なくぴょんぴょん外を飛び回ったりしています。
比べて、レトリバーの様な犬は、人になでられたり、また自ら人に寄ってきたりと相対的にみて違いますよね。

ボーダーコリーの特性というのもあると思います。その点は、ブリーダーさんともコンタクトを取られているようですのでばっちりでしょう。

ただし、人間と一緒で犬も個性的な生き物だというのが僕の結論です。個別で問題は違うし、人間(犬)性というのも全く違うというのは否めません。

やはりここは、ご自身の力で出来るだけ長い間接してあげる事。観察して、考えてあげる事。それに適したオビーディエンスをしてあげる事。ではないでしょうか。

参考になったかは解りませんが、その犬に一番近いボーダーママさんが「何とか良くして行きたい」と願って行動していれば、必ず正しい方向に進むと思いますよ。

是非、頑張ってください!
by takuyashimomura (2010-03-29 23:34) 

takuyashimomura

あつさん

コメント有難う御座います。ミックが噛まれたことありますか。。。
どうして日本はそう簡単に、そういった問題が起きてしまうんでしょう。やはりストレスが問題ですかね。

どうやら日本犬のそういった忠誠心というものに惹かれるようです。

確かに付かず離れず。なおかつ信頼しているというのは、古きよき日本人の姿なのかもしれません。
by takuyashimomura (2010-03-29 23:40) 

takuyashimomura

ニッスさん

Yes! Hachi! コメント有難う御座います。
「ハチ」は英国や米国では、「ハァチィ」になりますから、御気をつけ下さい。
by takuyashimomura (2010-03-29 23:42) 

takuyashimomura

ロビン&テリアガールズさん

長い文章でのコメント、本当に有難う御座います。
また、インブリードに関しての詳しい内容や意見も頂きまして、誠に有難う御座います。

今回の秋田犬のブリーダーに逢って、僕の考えも少し変わったのが事実なんです。Mathewはとても賢く人間性の高い人で、実際に真剣にその犬達と向き合っているのが良く理解できました。それだけでも、訪問させていただいた価値があったと思います。

「動物愛護団体はブリーダーに否定的です。ブリーダーが生産するから、引き取る犬も増えてしまう。これは事実です。」

こちらの内容は、Dog Behaviouristからの価値観や考え方になってしまっていたかも知れませんね。動物保護施設で働く彼らの仕事は、主に「一つ一つの個別の犬の命を救うか救わないかをジャッジする」仕事だからです。(残念ながら、どこのセンターにも許容範囲がある為)

英国のレスキューセンターには日々、何十頭もの捨てられている犬が全国各地にいる。それなのに、人々は未だにブリーダーから犬を飼っている(日本はもっと悲惨かもしれません。)。この状態ではいくら命を救ってもキリが無いんじゃないかという様子でした。

「いや、この犬種が欲しいのだ」という考えは、「毎日何十頭も捨てられている犬を選ぶ選択肢があると知った上でのエゴですか?」と問いただしたいのだと思います。

そういったBehaviouristの考えが、僕の中に徐々に根付いているのも事実です。

唯、ロビン&テリアガールズさんの仰るとおり、僕の大好きなブリード(ゴールデンレトリバー)は、未だに何処のアダプションセンターに行っても、また先日訪問したロンドン1有名なバタシーに行っても逢う事は出来ませんでした。

これは、犬種によって「繁殖のなされ方」「トレーニングのしやすさ」「飼い主が無知識でもある程度飼える」「たとえ飼えなくても、捨てられない何かがある」とそういった細かい違いがあるのだという事を裏づけしていると思います。

いずれにしても、ここはやはり動物愛護先進国のイギリス。そういったディスカッションが行われるだけでなく、それ程皆が犬のことについて真剣に考えているのだという事だと思います。

日本でそういった流れを起こしたいと改めて強く思いました。是非、素朴なブリーダーの方々などお知り合いでご存知でしたらご紹介下さい!
by takuyashimomura (2010-03-30 00:00) 

ボーダーママ

こちらこそ、長々とすいません( ̄▽ ̄;)
そして、それにいつもご親切に対応いただき、
本当にありがとうございます。
嬉しいです。

確かに犬にも人間同様個性がありますよね。
灯台もと暗し、になることが多いです。
近すぎて見えてない、ことがいっぱいある。
それを一つ一つ今手探りで見つけ出しているところです。犬をただ飼うのは簡単だけど、一緒に何かをするために一緒に学ぶことは時に大変ストレスにもなる。

でも、それこそが一体感を味わえて、ストレスが満足に変わる瞬間が何とも言えない(アジやダンスで)。

いただいたアドバイス、胆に命じて観察続けます!!ありがとうございます。


by ボーダーママ (2010-03-30 00:33) 

takuyashimomura

ボーダーママさん

コメント有難う御座います!
灯台下暗しですよね。実家の犬は、相変わらずのようです。友人に言わせれば、まず自分の犬から何とかしてと言われてしまう程です。

是非、根気良く見続けてあげてくださいね。

あと、参考になるか、もしかしたら悲観的になってしまうかもしれませんが、ドッグダンサーは才能もあるかもしれませんが、それ以上に根気良く常に犬と接しているからこそ出せる能力だと僕は直感的に感じました。

1日どれくらい犬と一緒にいれるんだろう?なんでダンサーは女性が多いのだろう?と考えていた時、ビヘイビアリストのジュリーがこっそり「お金持ちの旦那と結婚したからよ。彼女達は犬に対して注ぐ時間が違うわ。」と言われた事を思い出します。

良くトレーニングされた犬達は、その飼い主といる時間が無条件に長い。これが、「絆」を形作っている事は言うまでもありません。

日本人が限られた時間の中で何処まで「犬との絆作り」に割けるのか。是非、頑張ってトライしてみてくださいね!

お互いできるだけストレスを満足に変えて行きましょう!
by takuyashimomura (2010-03-30 00:57) 

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