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犬のテリトリー [Dog Behaviouring]

先日、再びロンドンジャックラッセルテリア、トロに逢いに行きました。
前回、訪問した際の状況を踏まえての再訪問ということになりました。

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ジャックラッセルテリアのトロ

彼女は来訪があると吠える事があります。また、自分の庭に鳥が入ってきたり、隣のお家で物音が聞こえたりすると吠える事があります

ここで基本的な情報として、日本で人気のダックスフンドやハウンド系、またテリア系の犬は彼らの本能上「吠える」ケースが他の犬種に比べ多いです。それを「無駄吠え」と訳した自分勝手な人間は誰だかわかりませんが、この本能が人間社会での生活において「無駄」になる可能性は非常に高いです

※だからと言って、これらの犬種を飼うなというのではなく、そういった本能があると理解した上で飼う、またドッグトレーニングを始める必要があるよという事です

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小さくて可愛いトロ 性格も素晴らしい

また、来客があるとしばらくテンションをひく為に吠え続けるようです。これに対して、始めに僕が下した決断は「来客・飼い主ともに吠えている間はトロをあまり気にしない」をすることです

よく言われるように、犬がテリトリーを守るにしろ、テンションを集めるにしろ、吠え続ける行為に対して飼い主が「やめなさい!やめなさい!」と叫んでいるのは最悪のケースです。それが犬の攻撃性、もしくはテンションを集める好意を助長する可能性が高いと考えられるからです。

また、同時に良く使われる方法としてクイック療法があります。(僕はこう呼んでいます)これが日本でも一般的だと思いますが、紐を急に引っぱってショックを与える、それに加えて「NO!」と一喝する。他には首根っこを掴んで捻ってしまう。また、砂入りのペットボトルを投げつけて、天罰を与えるなどの方法が唱えられています服従と恐怖で、飼い主から(もしくは何かのショックを与えて)駄目な事をしては駄目ということを伝えるという方法です。

クイック療法は素晴らしい効果を生める可能性が高いですし、解決不可能な問題を越えて幸せをつかめる可能性も高いと思います。それだけにプロが携わり使うべき技だと思います

なぜなら、そういったトレーニングに感化された犬のオーナーが犬をどうにもコントロールできなくなり、動物愛護センターに犬を捨てに来るという現状を何度も見たからです

この事実は、クイック療法には攻撃性を助長する可能性があるという事だと個人的には考えています。力で抑えたストレスは何処へ行くのか。Win-Loseの関係であると、絶対的な信頼と犬との友好関係は気付けません。所謂、僕の目指している「」というのは、クイック療法では成り立たないと考えています

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トロの後姿 なんとも言えない可愛さ

プロのガンドッグに仕立てたい、何らかの選手権に勝ちたいというのなら別なのだと感じています。

しかし、僕自身はそういったトレーニング方法に興味はあっても、素晴らしく服従した犬に対する興味はあまりありません。素晴らしいですが何か少し物足りないと思う。やはりペットとして飼われる犬と飼い主には「笑顔」や「幸せ」が見え隠れして欲しいと願うからです。それが僕の目指しているトレーニング方法・ビヘイビアリング方法のゴールの1つです


さて、来訪するお客様に対するトロへの対処法として色々考えさせていただいた結果、1つの結論に至りました。

①吠えている理由がテンションを集めたいだけのものだとしたら…

吠えるのが止まるまで待って、吠えが止まれば褒めてやる、おやつをあげるなど習慣化してあげる。

ところが、こういった事に慣れていない犬はそういった行動をした人間に対して不信感を持ってしまう。(徹底的に無視されたり、目もあわせたりしないなど。)

不信感が強いものに対する攻撃性に繋がってしまう可能性がある。と、勉強になりました。

そこで…
②恐らく、吠える理由にはテリトリーの問題もあると考えられる。

それは、実際にトロが庭に入ってくる動物、また音に対する警戒心が高い事
加えて、先日訪問した際は一旦外であってから中に入った為か、あまり吠えられなかった事
そして、今回僕が訪問した際には突然の来客であった為、前回とは違い警戒のレベルが明らかに高かった事

【結論】
これらを踏まえて、少し面倒かもしれませんが、どうしても吠えを抑えたい場合は、先にテリトリー外で(家の外)挨拶を済ませてから、一緒に、もしくは先に来客に入ってもらうという方法を取りました

【理由】
トロは家(テリトリー)の中に入ってくるものへの警戒心は高い。しかし、外出・散歩中にある人々への反応は素晴らしいものがある。(絶対に吠えないし攻撃性のかけらもなく、どちらかというと好意的で触ってくださいというように見える)

良くある犬の行動として自分の家では偉そうでも、外になると八方美人になったりする犬が居ます。所謂、内弁慶犬ケースです。なぜなら、家の中は自分のテリトリーであるから、と考えるのが自然な解釈ではないでしょうか。

【実践】
実際に一緒にでた散歩から帰ってきた時に、他のご友人の来客があったので早速実践する事が出来ました。外で逢うトロとその家族の光景は何とも微笑ましいものでした。家に入ってからも、多少の吠えはあったものの、既に自分自身の中であっている人が中に入ってきたという思いがある性か、そこまでの執着心はないように見えました

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庭を探索中のトロ

但し、これだけが理由ではないかもしれないので、引き続き様子を見る必要があると考えています。

Dog Behaviouringは時にして、とてつもなくシンプルに解決できる場合があります。かなり多いといっても過言ではありません。しかし、決め付けが多くの危険をはらむ事も理解せねばなりません。個別の犬種・年齢・オスメス・性格によって、かなり差が出てきますので、実際に目で見て触れるまでわからないというのが事実です。

ただ、間違いなくDog Behaviouringをすることにおいてのメリットがあります。

それは犬を始めて詳しく観察するという事それによって愛情が増すこと、新たな気付きがある事は間違いありません

こう考えているかもしれないという事が、悩みではなく楽しみになって頂ければ、その飼い主と犬の幸せの絆は徐々に出来上がっていくと思います。

今回、時間をかけてトロを診たことで、より一層愛着が湧きました。そして、彼女の素晴らしさも多く知っている事によって、決して諦めず観察して良い関係を飼い主さんと気付かせてあげたいなという思いにも繋がりました

それがとても素晴らしい。やはりこの仕事を選んでよかったと思える瞬間です。次にまたトロに逢える事が楽しみで仕方ありません!

仔犬(パピー)の行動学 Puppy Behaviouring [Dog Behaviouring]

先月一段落したパピークラスに、今月もまた参加させて頂いています。

相変わらずTony Orchardのドッグトレーニングは大盛況で、この不況下でも連日数多くの犬と飼い主がやってきます。

木曜日の晩、パピークラスに訪れる面々は以下の通りです。

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屋内の教室に飼い主とパピーがぎっしり

・ ラブラドール・レトリバー (黒と茶)
・ ワイマラナー
・ スタフォードシャーテリア
・ ウィペット
・ フラットコーテッド・レトリバー

などなど。

日本でパピークラスを開催するとどうなるでしょうか? 恐らく…

・ ミニチュアダックスフント
・ フレンチブルドッグ
・ チワワ
・ トイ・プードル
・ ポメラニアン
・ 柴犬

の様になりますでしょうか。

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教室の反対側の様子 日が長くなり夜でも明るいです

個人的には大型犬の方が小型犬より好みますが、犬は全般的に好きです。
帰国した際の弱点にならないよう、最近では小型犬を見かけた際には積極的に行動観察を行うようになりました。
それは、僕にとってプラスだなと思います。残念ながら問題行動の相談は、大型犬の方が多いかも知れませんが…。

小型なパピーを見ることは大変勉強になります。彼らがどのように犬同士とコンタクトを取っているのか。また、犬から見た人という動物に対してどのように話しかけているのか。そういった事を考える事は、僕の仕事をしていく上ではとても大切です。

ざっくり言うと、パピー時の犬の行動から学べる事は彼らの個別な性格だと思われます。
勿論、ご存知の様に犬種毎の本能の違いというものもありますが、それ以上に同じ犬種でも違った性格を持っている犬が多々います

Behaviouringの基礎は、個々の犬を観察する事犬種からの行動学のアプローチは極めて重要といえますが、それが「絶対である」と決め付けてかかるとBehaviouringになりません。様は、各家庭各環境各犬種。そして、各犬一匹一匹に対しての完全なオーダーメイドなければ意味がないのです。

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黒ラブラドールと茶ラブラドール

例えば、こちらの二匹(上の写真を見てください)。同系のラブラドール・レトリバーです。

少し奥にいる茶ラブが見ているのは、手前の黒ラブが噛んでいるチューイング・ボーン。この写真だけで見ると、黒ラブがそれを旨そうに銜えているのを見て、茶ラブが「良いなぁ」という感じ。

他に感じ取れる事はありますか? それが、Behaviouringの一歩です。

この際の茶ラブのテンションは目の前の黒ラブが銜えている骨のみ
その後の、飼い主のアクション。それに対する茶ラブのリアクション。これによって飼い主と犬の絆の深さが見えてきます。(これを個人的に、飼い主と犬の関係のBehaviouringと呼んでいます)

例えば、飼い主が茶ラブを呼ぶ。反応するかどうか。

・ 反応した場合→何故、反応したのか?(声の抑揚・動き・テンションの方向性)
・ 反応しない場合→何故、反応しないのか?(骨へのテンションが強力?飼い主への信頼?)

現実、起きている問題として取り上げられるパターンの多くは、勿論後者の方です。

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仔犬トレーニングの様子 左側のおじさんがTony

犬の性格は、他の犬や飼い主、また飼い主の友人・知らない人たちにあった時のリアクションなどでわかります。他の仔犬と遊ぶのが好きな犬もいれば、リードを話しても飼い主のそばにいて離れない犬もいます。

そばに居て離れない」という現象が、「あ、この子は臆病なのだな」という表現かもしれません。
但し、そういった決め付けが後の問題になる可能性は大いにあります

すなわち、「そばに居て離れない」という現象だけでは

・ 臆病である
・ 単に他の犬に興味が無い
・ 腹が減った
・ 今日はちょっと気分が悪い
・ リードを話してもらったことに気付いてないくらいどんくさい
・ なんとなく寒いし、べったり

などなど。

上記、全ての感情の可能性があります。勿論、複数選択可能となりますので複雑です。

Behaviouringの面白さ難しさはここにあります。

そういう風に仔犬を見てみると面白くありませんか?
勿論、仔犬だけではなく成犬になってしまった犬でも基本は全く同じです

犬に教えるだけでなく、犬から学ぶ事の方が多いですよ。是非、愛犬の観察を始めてみてください。

Blue CrossでのDog Behaviouring [Dog Behaviouring]

ここイギリスで、僕は幸いブルークロスでの犬のお仕事の手伝いをさせて頂いています。

その中でも、一際日本のペット文化・犬文化に役立てられると考えているのが
このDog Behaviouringです。

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アラスカンマラミュートのSmokeyをビヘイビアリング

出来る限りこのセッションに参加させて頂いている訳は、数多くの経験こそ、この分野において非常に大切だからです。
一般的な机の上での座学も必要ではあるが、問題のケースの量から考えても、どれだけ多くの犬種をどれだけ多くのケースを経験したかが直接そのBehaviouristの能力に関わってきます。

本日は立て続けに5匹の犬とおまけに1匹の猫でした。

<犬種と問題行動の相関図>

スタフォードシャーテリアのクロス (隣の家の犬と喧嘩した)
アラスカンマラミュート (人の足を噛む)
ハウンド系のクロス (他の犬を拒む 吠えたら止まらない)
コリー (スタッフ以外の人に対して、エリア外から来た場合牙をむく)
ロットワイラー (外出時での他の犬に対しての攻撃性)

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Dog Behaviouring中の談話の様子

問題は1つかというと、そうではありません。また、この問題が全ての行動の根源かというとそうでもありません

大切な事はオーナー・世話をしている担当者との会話。そして、そういった話の流れからの推測。
実際に犬を見ての犬の行動からのアプローチ。そして、判断と次に向けての課題提案。

コンサルタントの仕事と全く同じです。より高度な技術を要求されている気はしますが、基本的には同じです。

トレーニングとは違ったアプローチというのはここにあります。マンツーマンのトレーニングとも意味が違います。
問題行動のヒントや、Warning(危険信号)は犬自身が与えてくれます
彼らのそういったサインを見落とさないのも、Dog Behaviouristの仕事なのです。

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ロットワイラーの彼女はポケットのチーズを待ち構えています

今日の収穫は大きなものでした。

スタフォードシャーテリアのクロスは、素敵な社交性の持ち主でした。子供が4人もいる家庭ですが、見事に慣れ親しんでいます。
アラスカンマラミュートは、運動不足によるストレスが原因でした。芝生一杯の上で、しっかり遊んであげる。ストレスが攻撃性や吠えに発展しやすいワーキングドッグならではの症状です。
ハウンド系のクロスも同じくエネルギー漲る犬でした。他の犬を受け付けない原因は、彼自身のコミュニケーションの技術ではなく、一時的なストレスが原因のようです。
コリーの繊細さはイギリスでは極めて目につきます。動くものを追ってしまうだけでなく、それがストレスの原因になる。
ロットワイラーは相手の動きが鍵でした。比較的大人しくコミュニケーションの手段を知っている犬からは、全く攻撃性も見せず素晴らしく正しい動きを見せてくれました。


上記だけでなく、多くの要因が複雑に絡み合い、何か1つの問題として犬から浮かび上がってきます

日常ではそういった問題(犬が発している危険信号)に飼い主自身が気付いていないケースがほとんどです。
また、何度もいうようにそういった問題の原因は、基本的に飼い主との生活の中での悪習慣です。
そういった問題ケースの山が、ブルークロスを始めとした多くの動物愛護団体にはあります。

こちらで見る極端なケースの前に、家庭でそれを予防する事がどれほどの犬と飼い主の幸せを救うか
その未来の可能性の為に、辛いですがこのようなケースを数多く体験することに意味があると考えています。

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彼らは元ブルークロス出身 現在は素敵な飼い主によって新たな人生を刻む

上の写真は、お世話になっているビヘイビアリストの愛犬達です。

一見強面のスタフォードシャーテリアのヌーボー(画面左)は、社交的で遊びも上手い。
おじいちゃん犬のリンゴ(写真中)は、我慢強く大人しい。
シーズーのマダム犬トゥルーリ(写真右)は、主張的だが指示に従順で扱いやすい。

Dog Behaviouristは、こう考えています。

犬の本能(Natural Instinct)を活かしながら、人間との共同生活に溶け込むようにしてあげたい

それは、犬の本能を殺すアプローチでもなく、一方的で即効性のあるアプローチでもありません。
それだけに彼らから得られる幸せ度や完成度は、非常に高いと思います

いずれ多くの人がこういった形での犬との幸せの絆を手に入れられるように。
難しく辛い仕事ですが、生きがいや幸せを創造できる素晴らしい仕事なのです。

日本語でのDog Behaviouring [Dog Behaviouring]

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ロンドン市内 ワンズワースという所にある桜並木

先週末から昨日にかけて、日本尽くしの楽しい3日を過ごさせて頂きました。

素敵な景色が広がるチッピングノートンも基本的には大満足なのですが
久しく会話をしていない日本人という同じ国の人と出逢って、美味しい日本料理を食しながら過ごす時間は格別でした。改めて、お世話になった方々に感謝の意を評したいと思います。有難う御座いました。


先週の中ごろからこちらイギリスは天気がよく、すがすがしい毎日が続いております。
そんな中、昨日はお逢いした日本人ご夫婦の飼われる「Tolo」というメスのジャックラッセルテリア(以下、JRTと省略)のBehaviouringを診る事が出来ました。

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自宅の庭で探索するTolo

イギリスに住む日本人の方の犬を直接見てお話させていただく機会というのは、実はこの日が初めてでした
普段自分の行っていることが役に立つのか、実際に実践してみるチャンスです

「Tolo」はJRTでありながら大人しい性格をもつ犬でした。年齢もやんちゃな盛りを越え、落ち着いた女性といった感じでしょうか。オーナーご夫婦からお聞きした一般のJRTとの違いは、耳が立っていること、少し胴長である事、胸が規定のJRTより張っていて吠えたときにその声が反響する事などなど。本当に愛犬について良くご存知であるなと感銘を受けましたしつけがどうのこうのといった問題よりも、どれほど愛犬に対して知りたいかという想いがBehaviouringにとっては何よりも重要なのです。

僕が他のご友人達と庭で歓談している際に、「Tolo」は散歩から帰ってきたようです。始めは少し吠えていましたが、やがて慣れると大人しくなり、お聞きしていた通りの人馴れした所謂良い家庭犬でした。

この犬が居るから不幸である、不便である、といった云わば残念ながら悲しい例(失敗例)を日ごろから診ている僕らDog Behaviouristは、こういった成功例を見ると非常に嬉しい気持ちになれるという特権を持っています。

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振り返り美人のTolo

そうして、昨日はご自宅の近くにある公園まで散歩に同行させて頂くことになりました。

これがイギリス流Behaviouringの基本的な流れです。

自宅にてお話を伺い、外に連れ出してみる。そうして、他の犬との交流、散歩のスタイル、飼い主(または愛犬)からの散歩中での色々な気付きをディスカッション。Dog BehaviouringはDog Trainingとは全く違ったアプローチです。マンツーマンで個別の犬を観察していく。犬とオーナーがWin-Winで結ばれるトレーニングチップを共に考える。実践して頂く。自ら実践してご覧頂く。そういったことで、オーナー自らが愛犬への可能性や未来を発見していく。それが、愛犬とオーナーとの絆をさらに強める

「Tolo」と共に歩きながら観察した事で多くの気付きがあったと仰っていただけました。
それと同じくして、僕自身がこの仕事に対して多くの気付きがありました。

愛犬を大切にされたいとお考えの方は、プロの意見や考え、または相談を求めていらっしゃる。
そうして、この仕事はトレーニングとは違ったアプローチから「犬やオーナーをしつける」のではなく、時間はかかるかも知れないけれども、納得して愛犬の事を考えて頂きながら理想の犬との生活を実現を目指していただく仕事であると実感できました。

非常に貴重な体験でした。そして、より一層この仕事が面白いと確信した1日でもありました。

昨日はわくわくしながら、コッツウォルズまでの道のりをドライブできました。
もっともっと色んな犬を診たいという欲求が心の底から湧いてきました

そんな経験を体験させて頂いた「Tolo」とオーナーに感謝です。
本当に有難う御座いました。

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ピンボケですが、素敵な写真

2010年、帰国まで1年を迎える今月。その前に大きな一歩を踏み出せた気がします。

ロンドン・コッツウォルズ周辺にいらっしゃる愛犬家にもっとお逢いしたい。残り1年はそんな方々のお役に立ちたいと思いました。

日本語でのDog Behaviouringにご興味をお持ちの方は、まずはお気軽にご連絡下さい。いつかお逢いできる事を楽しみにお待ちしております。

下村拓哉 -Takuya Shimomura-
email:shimotakkun@msn.com

イギリスでの犬の行動観察とその内容 [Dog Behaviouring]

今日はCruftsの開催されるBirminghamの近くにある、Bromsgrove centreに訪問してきました。目的は2匹の犬のBehaviouringです。

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1匹目は、コリークロスのShadyでした。生後3ヶ月でBlue Crossにやって来て、その後すぐ現在の飼い主が見つかったようですが、どうやら他の犬に対しての攻撃性があるようです

部屋の中で飼い主と犬の問題行動について検証しあう事が、Behaviouristの最初の仕事です。どのような状況でそうなったのか、他の犬とはどうなのか、他の人とはどうなのか。問題が起こった状況やその周りにある環境などを詳しく話し合います。

相談の結果、今回は性別の同じ雄犬に対しての攻撃性、加えて自分のテリトリーや環境を侵されることへの脅威を感じることからの攻撃性であると仮定しました。

飼い主とのコミュニケーション、その状況判断を飼い主と共にしていく、話を掘り下げれる様砕けた状況にしながらも信頼関係を気付いていく仕事。そういった事がDog Behaviouristには求められるので、単なる犬好きでは難しいのがこの仕事です。

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その後、Shadyをオフリードで外の広場へ放ってやります。まずは、簡単なおもちゃを使ってリラックスした環境を作ってあげる。それから、より犬の行動を観察していきます。

まだ幼いという事もあってか、おもちゃで遊ぶものの飼い主の言う内容に全て従うという程のコントロールは出来ないようでした。捕まえて咥えてきたおもちゃを飼い主の下まで届けない。こういった行動はコリー種では現れやすい状況だと言えます。

問題を発見するだけでなく、解決できるようにお手伝いするのがBehaviouringの目的なので、今回はおもちゃを使って犬のストレスを除去しながら、飼い主が犬をコントロールしたい時に出来るようなアドバイスを与えることになりました。飼い主の方も、満足したようで非常にHappyなケースで事は収まりました。

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2匹目は、純潔のコリー犬「Max」。イギリスではそこら中でコリーが飼われています。最もポピュラーな犬といっても過言ではないでしょう。

彼の問題は、「自分の影を追ってしまう」というもの。影を恐れているのか、影と遊びたいのか。いずれにしても、また他の飼い主を探す際に難しい要因になってしまいます。これについてのBehaviouringを開始しました。

今回はセンターの犬なので、飼い主と相談する事はありません。その代わり、普段お世話を担当しているセンターのスタッフとその問題状況について話し合い、実際に外でその状況を判断していきます。

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「影を追う問題」は、本当に「影を追うこと」だけが問題なのか。実際はそれ程単純ではなく、色々な状況がその1つの問題に現れていただけのようです。

外に出てみると天候によって影が映りにくい状態にあった為か、Max自身も特に気にしていないようでした。ところが、おもちゃで遊び始めるとその要因の1つが浮かび上がってきたのです。

コリーは使役犬としての王座を獲得しても良い程、普通の状態での集中力といったものに長けています。その分シェパードやコリーは、トレーニングをしなかったり、唯の家庭犬として飼ってしまうと問題行動を起こすようなケースが発生する可能性も高いのです。頭が良いのも問題になる。非常に難しい問題です。

Maxのおもちゃに対する集中力は対した物でした。追いかけ周り、それを噛み千切ろうとし、舌をだし涎を垂らして、疲れてもまだまだ動きます。これが本能「Natural Instinct」です。その為にブリードされた犬は、その状況を回避する事が中々難しいのです。

「影を追う」事への集中力をこの「おもちゃを追う」事への集中力に変えてあげれる手伝いが出来れば、彼の本能を利用しながら、その状況を良い方向へ変える事が出来ます

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自然に身についてしまったBad Behaviourを、「繰り返しの練習」またはTipにてGood Behaviourに変えていく。

それがDog Behaviouristの仕事の1つです。


Dog Trainingは、ある決まった1つの形を飼い主から犬へ強制することで成り立ちます。

Dog Behaviouringは、犬の気持ちを考えながら、問題を解決できるような方法を考えて、時間を掛けて解決していきます。

まさしく犬好き国家のイギリスに適した方法だと思いませんか。

「真の犬との関係性とは何か?」そんな事を考えさせられる一日でした。

犬に噛まれちゃいました(笑) [Dog Behaviouring]

つい、先日の事です。

同じChipping Nortonという街に住んでいる友達が、梨入りのスポンジケーキを作ってくれたというのでワクワクして友達の家に訪問しました。

そこには「Wolfie」というコリークロス(雑種)の犬がいるうえに、猫が3匹そこら中を行ったりきたりしている環境でした。

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【Wolfie】「ん?何か用?」と言わんばかりですね。

友人が「この犬は知らない人にはあまり良くないから」と言っていましたが、確かにその通りある程度人間(僕)との距離を保っていました。

ここで補足ですが所謂「犬に詳しい人」は、普通知らない犬を見かけたときに「可愛いですね~。何歳ですか~。僕~?」と言った触り方を決してしません。それは、犬(勿論全てではありません)がそういった行動を嫌うからです。ここでも日本の(イギリスでも同じですが)犬に対しての勘違いの行動がどれだけ犬にストレスを与えているか判りますよね。

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【番犬Wolfie】外を見張るのが彼の仕事(の様です)

それでも友人と会話しながら5分位すると、決して触れては来ない物の、Wolfieの方から寄ってくるようになりました。犬は「この人大丈夫だろう」と心を開く瞬間があると思います。僕はそうなったのかなと思いました。でも、それが一つの勘違いだったのだと思います。

そうしてしばらくすると、今度はボール・タグ(大きな紐)などを持ち出して「遊べよ」と言わんばかりに尻尾を振りながら、目の前に物を投げ捨てていきます。こうなればこっちのもんだと思い、信頼関係を築くために遊んでやりました。

投げてとってきたボールを持ってきて、ポロっと出した瞬間。僕が行動を誤ってしまいました。いつもの犬に対しての接し方と同じように、即座に「Good!」と褒めて顎を擦ってしまったのです。その瞬間に右手をカプッとされてしまいました。イギリスに来て、初の噛まれ経験ができました(笑)

噛み癖がない犬・トレーニングをしている犬は、犬が与えてくれた仕事(この場合はボールを持ってきたなど)に対してのReward(報酬)はASAP(出来るだけ早く)が鉄則です。ご存知の方も多いように、犬はそういった行動に対して忘れることが早いので、例えばお座りをした瞬間に褒める。これが絶対必要です。


今回は、そういった点から踏まえても大変勉強になりました。

一見、開いたと見える心(これでも十分にこちらからも時間と距離はとったつもり)も、実は内面にはそれを超えて知らない人から触られるという事実への恐怖心がまだあった事。

トレーニングの基礎は基本的に素晴らしい物ですが、それが全ての犬に適用するわけではないという事。これでは、先日のシーザー・ミランの方法を実践した方の実例になってしまいましたね(笑)

でも、Wolfie大好きです。噛まれたことや少し傷が出来るのは、犬のパートナーとしては勲章だと思います。犬に携わるものは、あえてその道を選ばなくても、誠実に接していればいずれ必ず出来るものです。乗馬をしていて落馬をするのと同じように。個人的にムツゴロウさんが好きだと言う事もあるかも知れませんが…(指はさすがに失いたくないです)

軽いショックを受けたと共に、昔のように「やばい!噛まれた!!」と思わなくなった自分にも驚きました。犬の事を勉強していると、「あ、噛まれちゃった」で済んでいる自分がいることに驚きましたね。

それでは最後にもう一枚Wolfieの写真を…。

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【黄昏Wolfie】この写真大好きです。何か哀愁感じませんか?

やっぱり犬は憎めない。どうすればより心を理解できるのか、日々努力です。
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